TOP > 伝えたくなる時計の話 > 機械式時計を大切に使い続けるには?こだわりの逸品への正しい理解を

伝えたくなる時計の話

機械式時計を大切に使い続けるには?こだわりの逸品への正しい理解を

18-08-22

職人のこだわりが詰まった機械式時計。自分もぜひ1つ身に着けたいと考えている人も多いでしょう。
ただし、デザインやブランドのほうに気が向きすぎて、性能や扱い方への理解が不十分なまま購入すると、せっかくの機械式時計の寿命が短くなってしまうおそれがあります。 では、機械式時計を長く、大切に使い続けるためには、どのような点を心がければ良いのでしょうか。
この記事では、機械式腕時計の購入を考えている人のために、機械式時計のメリット、デメリットや正しい扱い方などをご紹介します。

【目次】
1.機械式時計の基礎知識
2.機械式時計のメリット・デメリット
3.機械式時計の使い方のポイント
4.機械式時計の使い方のNG
5.初めての機械式時計にはKnotがおすすめ

機械式時計の基礎知識

そもそも、機械式時計とはどのような時計なのでしょうか?クオーツ式時計と比較しながらお伝えします。

●機械式時計とは?
クオーツ式時計が電池と電子回路を使って動くのに対して、機械式時計はゼンマイが解ける力を利用して動く、昔ながらの時計です。
機械式時計は主に6つの部品から構成されており、香箱車、二番車、三番車、四番車、がんぎ車・アンクル、テンプ・ゼンマイといったパーツが、それぞれ狂いなく作動して針を動かしています。
電池を入れていないのに、なぜ針が動くのかというと、香箱車の中あるゼンマイの力を動力にしているからです。ゼンマイは巻き上げられると、元に戻ろうとします。この巻き戻ろうとするパワーが、電池代わりの動力になっているのです。

●機械式時計の種類
機械式時計はクオーツ式時計とは異なり、定期的にゼンマイを巻く必要があります。
その際、自分で「リューズ(竜頭)」と呼ばれるつまみを回してゼンマイを巻くのが「手巻き時計」です。一方、腕の動きによって中のローターが回転し、自動的にゼンマイを巻き上げるのが「自動巻き時計」です。自動巻き時計は別名、「オートマチック式」や「セルフワインディング式」とも呼ばれています。
ちなみに、カタログなどの機能詳細に表示されている「パワーリザーブ」とは、腕時計のゼンマイをMAXまで巻いたときの動作持続時間を指します。

機械式時計のメリット・デメリット

機械式時計には独特の使いやすさと使いにくさの両面があります。購入前にチェックしておきましょう。

●メリット
・オーバーホールをすれば長期間使える
機械式時計は日頃のメンテナンスに加えて、定期的にオーバーホールをすると寿命を延ばせます。
一般的に、クオーツ式時計は電子回路などが劣化するため、使える期間は長くても十数年と言われています。一方で、機械式時計は、摩耗しやすい部品を取り換えられるので、何十年も使い続けることができ、愛着が湧きやすいという特徴があります。

・電池の交換を必要としない
機械式時計はゼンマイが巻き戻る力を動力とするため、電池が備わっておらず、電池切れを気にする必要がありません。
ただし、2~3日放っておくと針が止まってしまうので、定期的に自分で巻く手間がかかります。毎日同じ時間に巻くように習慣を付ければ、ゼンマイの巻き忘れを防げるでしょう。

・ステータス性が高い
大量生産が可能なクオーツ式時計に対し、機械式時計は、時計職人が1つ1つ部品を組み上げて製造しています。機械による大量生産では真似できない、職人の繊細な技術や手間ひまが込められているのです。
こうした理由から、機械式時計の価格帯は一般的に数十万円が相場とされており、身に着けているだけで、一種のステータスになり得ます。

●デメリット
・クオーツ式に比べて精度が低い
機械式時計を購入する場合は、時刻のずれが多少生じると理解しておきましょう。
機械式時計が、1日で数秒~数十秒ずれることがあるのに対し、クオーツ式時計は、1カ月に数秒~数十秒程度です。
また、機械式時計には個体差があり、同じ型の製品でもずれる時間の幅が異なる場合があります。

・オーバーホールにお金がかかる
機械式時計のもう一つのデメリットは、維持費の高さです。
長く使い続けるには、数年ごとに部品単位まで分解、点検して、摩耗した部品を入れ替える必要がありますが、そのたびに費用が数万円単位でかかってしまいます。しかし、オーバーホールして寿命が延びれば、結果的に買い替えをしなくて済むので、長い目で見ればコストパフォーマンスは高くなります。

機械式時計の使い方のポイント

機械式時計は職人の手で複雑に組み上げられており、扱い方を誤ると故障するおそれがあります。ここでは、機械式時計の使い方のポイントをご紹介します。

●定期的にオーバーホールする
機械式時計のムーブメントの内部には、部品の動きを滑らかにする目的で潤滑油が使われています。しかし、潤滑油は時間が経つほど劣化していくので、長期間オーバーホールをしないでいると、滑りが悪くなり、部品を傷める原因になります。
また、防水性などを保つために、内部にパッキンを用いている腕時計は、パッキンが2~3年ほどで弾力を失うため、取り換えないと徐々に気密性が低下し、動作不良や故障を引き起こすおそれがあります。

●リューズを巻き上げるときは正しい方向に巻く
機械式時計の中には、リューズを巻き上げる方向が異なる時計もあります。正しい方向と逆に巻くと、ゼンマイが巻き上がらなかったり、切れてしまったりするかもしれません。
また、カレンダー機能が付いている機械式時計は、夜の20時~翌朝4時の間は時刻合わせを避けたほうが良いでしょう。カレンダー機能付きの機械式時計には、20時~4時の間に、徐々に文字盤上の日付を変更するタイプが多く、時刻を変更すると、部品が破損してしまう可能性があります。
ちなみに、スイスに本社を置く世界的高級時計メーカー「ブライトリング」では、24時間日付変更できるモデルが開発されています。

●スポーツをするときは腕時計を外す
機械式時計は繊細さが魅力である一方、衝撃に弱いという弱点も持ち合わせています。
日常生活で使用する分には問題ありませんが、野球やゴルフなど腕に衝撃がかかるスポーツをする際に時計を着けたままにしていると、部品が外れたり、壊れたりする場合があります。

機械式時計の使い方のNG

最後に、機械式時計を故障させるNGな行動を3つご紹介します。正しい扱い方をマスターして、愛用の時計をいつまでも使い続けましょう。

●強い磁気を発生させる機械や磁石に時計を近づける
金属製の部品がいくつも使用されている機械式時計にとって、磁気は大敵です。普段からPCやスマートフォン、お財布のマグネットなど、磁気を発しているものには近づけないよう心がけましょう。
部品が強い磁気を浴びると、磁石化(磁化)して、時間が合わなくなったり、止まったりするおそれがあります。コンパスを近づけてみて、針が大きく動くようなら磁化している証拠です。時計が磁気を帯びた場合は、磁気抜き修理を行いましょう。

●時計を着けたまま高温のお風呂やシャワーに入る
防水性能が高いタイプであっても、耐熱性能までは高くありません。時計を身に着けたまま高温のお風呂に入ったり、シャワーを浴びたりすると、内部に水蒸気が入り込み、フェイスが曇る可能性があります。また、リューズをロックし忘れると浸水する場合もあるので、お風呂のときは、時計を外したほうが安心です。

●必要以上にリューズを巻く
機械式時計を巻き上げる際は、巻き止まりの位置までゆっくりと、一度に巻き切りましょう。ただし、巻きすぎには注意してください。必要以上に巻き上げると、ゼンマイ切れの原因になります。
自動巻き腕時計の中には、巻きすぎによるゼンマイ切れを防ぐために、「スリップ機能」を搭載したモデルもあります。ゼンマイを巻くのが初めての方は、候補として考えてみると良いでしょう。

初めての機械式時計にはKnotがおすすめ

「機械式時計を使ってみたいけれど、価格も高いし踏ん切りがつかない」という方は、5万円台から日本製の機械式時計をカスタムオーダーできる「Knot」がおすすめです。
文字盤の種類や、ベルトの素材、カラーなど、約8000通りの組み合わせの中から、気に入ったデザインをセレクト可能です。憧れの機械式クロノグラフも10万円台で購入できます。
日本の腕時計製造技術が詰まった高品質な機械式時計が気になる方は、お近くのMaker’s Watch Knot ギャラリーショップ、またはKnotのホームページをご覧ください。