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カイハラデニムとは? Knotとのコラボスウォッチストラップの紹介と、国内だけでなく世界でも愛される高品質の理由

21-09-03

デニム生地の製造を行うメーカーとして世界的に高い知名度を誇る「カイハラデニム」。カイハラデニムの商品はアパレル業界にとどまらず腕時計業界にまで進出しており、海外も含めた数多くの有名ブランドへデニム生地の供給を行っています。現在ではカイハラデニムはデニム生地の製造において国内トップシェアを誇っているのです。今回はカイハラデニムの基礎知識や国内トップシェアの理由を説明したうえで、Knotコラボストラップを紹介します。

【目次】
1.カイハラデニムの基礎知識
2.カイハラが国内トップシェアを誇る理由
3.Knotおすすめのカイハラコラボ限定ストラップ
4.デザインと品質を重視するならカイハラデニムがおすすめ!

カイハラデニムの基礎知識

カイハラデニムは老舗の会社でもあり、現在の事業にはその歴史も大きく関係しています。まずはカイハラデニムの基礎知識として、事業の特徴と歴史を見ていきましょう。

カイハラデニムとは

カイハラデニムとはメーカーの名称であり、このメーカーは世界に誇る日本有数のアパレル企業のひとつと言われています。そのアパレル企業、カイハラ株式会社製造のデニムが「カイハラデニム」と呼ばれているのです。カイハラデニムは生地の上質な味わいと経年変化を併せ持ったプレミアムデニムの生産企業として知られており、品質だけでなくデザイン性にもこだわったデニム商品の生産・販売を行っています。世界中で広く知られるリーバイス、エドウィン、GAP、ユニクロといったジーンズブランドもカイハラデニムが製造したデニム生地を使用しているのです。カイハラデニムの知名度の高さは国内シェア50%以上という数字にも表れています。また、輸出においても国内トップシェアを誇っており、名実共に世界的なデニム生地メーカーと言えるでしょう。

カイハラデニムの歴史

カイハラデニムは1893年に現在の広島県福山市にて貝原助治郎の手によって創業しました。当時は絣(かすり)の織布や染色を行う個人商店として事業を行っており、生地を扱うという点では現在に至るまで一貫した事業を営んできたと言えるでしょう。また、広島県福山市は藍染加工が施された「備後絣」の生産地として知られており、カイハラデニムはその知名度向上に当時から貢献していました。しかし、戦後になると絣の需要は徐々に減少していき、同社は新たに洋服用の広幅絣を開発することで新たな活路を見出します。この広幅絣はのちに中近東での需要が高まり、それと共に同社では商品の国外への輸出も活発に行うようになりました。輸出事業の拡大によって規模を大きくした同社でしたが、中東のイエメン共和国のアデンにおける政情不安がきっかけとなり、広幅絣への需要も大きく減少します。ここで同社は新たにデニム生地を開発すると同時に、アメリカで用いられていた「ロープ染色機」を自社開発することで体制を持ち直したのです。これ以降同社の主な事業はデニム生地の製造となり、リーバイスとの取引を開始することで、その世界的な知名度を急激に上げました。また、1991年からは世界的に見ても珍しい紡績から染色、織布、整理加工までを一貫して行う体制を国内で初めて確立し、現在ではメーカーとしての革新性・独創性も高く評価されているのです。

カイハラが国内トップシェアを誇る理由

カイハラが国内トップシェアを誇る理由として挙げた革新性と独創性とは、以下の事柄に分類するとより分かりやすくなるでしょう。

社内一貫生産体制による品質保証

一般的にアパレル商品の製造では紡績や染色、整理加工といった生地加工の各工程を別々の会社で行い、大量生産を実現しています。しかし、この方法では一定のクオリティしか維持できず、高品質な商品を生産するのには向いていないというデメリットもあるのです。これに対してカイハラでは紡績から染色、整理加工に至るすべての工程を社内で一貫して行っており、品質責任はすべてカイハラが負っています。同社では市場や直接の取引先のニーズに応えられるようレベルの高い自社品質基準を設けており、社内一貫生産体制によりその高度な基準を満たす商品を生産することが可能となっているのです。

同社が製品の各生産工程で行っている工夫としては、以下のようなものがあります。

紡績

カイハラでは自社で原綿を仕入れ、自社工場で紡績を行っています。さらに紡績における工場内の各作業をオートメーション化することによって、品質を安定させることに成功しています。同社が行う社内一貫生産体制のメリットの一つと言えるでしょう。またデニム生地の仕上がりを想定した独自のノウハウで混綿を行っていることも、カイハラ製品のクオリティの高さの一つの要因となっています。

染色

染色技術の向上もデニム素材の品質を高めるうえでは不可欠でしょう。カイハラではデニムの染色液のインディゴの中に原糸を束ねた状態で通過させた後、ローラーで絞るロープ染色という方法を採用しています。インディゴ液が付着した糸は空気に触れて酸化することで藍色へと変色します。カイハラは何度も染色液につけることで、鮮やかなインディゴブルーを表現しています。

織布

カイハラでは織布工程も自社にて行っており、縦糸に横糸を打ち込んで織り上げていく丁寧な作業もまた同社製品の品質が高い要因とされます。また、デニムの特性に合わせて織機を変えていく製法も大きな特長となっており、例えばヴィンテージデニムのような風合いを出す際にシャトル織機を使用するといったこだわりのもと、規格の異なるさまざまなデニム生地の製造を行っています。

整理加工

製品の最終仕上げの工程を「整理加工」と呼びます。この工程では表面の毛羽を取る「毛焼き」やよじれや縮みを防ぐ加工などを行うことから、製品の品質管理においては特に重要な工程と言われているのです。カイハラではこの工程も自社で行うと同時に最終検査の結果をデータベース化しており、品質向上や商品開発に利用しています。同社が行う自社一貫生産体制には商品の生産そのものだけでなく、商品開発の観点から見ても大きな意味があると言えるでしょう。

世界に誇る開発力

カイハラでは営業部門、技術部門、生産部門が一体となって商品開発を行っています。これにより、年間で700~800点もの新商品のサンプルを開発することが可能となり、その中から厳選したものだけを商品化できるという点も同社のシェア率の高さの所以と言えるでしょう。

徹底した環境保全への取り組み

カイハラでは生産活動中に生じる排水の環境への影響を配慮し、厳しい自社環境基準のもと最新の排水処理設備を完備しています。
この設備を利用し、排水は専門スタッフが24時間体制で行っています。

Knotおすすめのカイハラコラボ限定ストラップ

カイハラのデニム生地はジーンズなどの一般的なファッションアイテムにとどまらず、さまざまな商品に利用されています。中でも特におすすめしたいのが以下の商品です。

カイハラデニムストレートシェイプストラップ

こちらのストラップは品位も兼ね備えたジーンズライクなデザインが大きな特長となっています。サイズを決める小穴にはジーンズと同じステンレスリペットを採用し、裏材の栃木レザーには「KAIHARA DENIM」の刻印が施されています。また、このロゴはこちらの商品のために作られた特別なロゴとなっているため、希少価値も抜群でしょう。また、デニムと同様に経年変化が楽しめる点もこちらの商品の魅力のひとつとなっており、裏材の栃木レザーに関しても同様に経年変化するようになっています。ラインナップにはインディゴブルーだけでなくホワイトデニムストラップも登場し、好みに合うカラーを選ぶことができる点もおすすめのポイントです。

デザインと品質を重視するならカイハラデニムがおすすめ!

カイハラデニムの商品には長い歴史に裏付けられた確かな品質とデザイン性の高さという大きな魅力があります。また、カイハラデニムはジーンズなどの衣服にとどまらないさまざまな商品の製造を行っているため、品質にこだわったおしゃれなファッションアイテムが欲しいという方にはカイハラデニムの商品がおすすめです。

 

(こちらは2019年6月26日に公開された記事です)

 

Knot TV Vol.2 「カイハラデニムの革新性に迫る」こちらもご覧ください。



こちらの記事に掲載されている価格は、2022年8月現在の情報です。
最新情報は Maker's Watch Knot 公式サイト をご覧ください。