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ソーラー腕時計の仕組みとは?使用時のポイントと充電時の注意点

19-01-04

腕時計の中枢とも言えるムーブメントには、主に機械式とクオーツ式の2種類があります。一方、近年ではソーラー電池を搭載した電池交換が不要なタイプも販売されており、機能面の進化に伴って高い人気を得るようになっています。このソーラー腕時計、何となくわかるような気はするものの、どのような仕組みで動くのかなど、詳しいことをご存じの方は意外と少ないのではないでしょうか。そこでこの記事では、ソーラー腕時計に関する基礎知識や環境による充電効率の違い、充電時のポイントについてご紹介します。

【目次】
1.ソーラー腕時計の基礎知識
2.環境によって異なるソーラー腕時計の充電効率
3.ソーラー腕時計を充電するときの注意点
4.Knotがおすすめするソーラー腕時計
5.普段使いには電池交換不要のソーラー腕時計がおすすめ

ソーラー腕時計の基礎知識

日光や蛍光灯などの光を動力に変えて動くソーラー腕時計ですが、仕組みや寿命、使い方のポイントまでは、あまり知られていません。ここでは、ソーラー腕時計に関する基礎知識をお伝えします。

●ソーラー腕時計とは
ソーラー腕時計とは、太陽光や蛍光灯などの光エネルギーを動力とする太陽電池で動く腕時計です。ソーラー腕時計には光エネルギーを貯めておく二次電池が搭載されており、蓄積した光エネルギーを消費することで、夜間や光のない暗い場所でも使用できます。一般的な電池式の腕時計を長く使うには、2~3年に一度の頻度で電池を交換する必要がありますが、ソーラー腕時計は光に当てれば動作するので、基本的には電池交換が不要です。

●ソーラー電池の仕組み
太陽光などの光エネルギーが太陽電池(ソーラーセル)に当たると「光起電力効果(ひかりきでんりょくこうか)」または「光電効果(こうでんこうか)」と呼ばれる現象が起こります。この現象により太陽電池の半導体の電子が動き、電気が生まれるという仕組みです。

●ソーラー腕時計の寿命と使用時のポイント
充電と放電を繰り返す二次電池を使用しているため、ソーラー腕時計には寿命がなく、電気が貯まっていれば故障しない限り動き続けます。ただし、潤滑油が劣化して動かなくなる場合があるので、5~6年を目処に購入したお店や修理専門店などに分解掃除(オーバーホール)を依頼すると良いでしょう。また、部品のチェックなどのメンテナンスを定期的に行うことで、より長く愛用できます。
ソーラー腕時計は充電が切れたまま放置すると、復活時にしばらく日付や時刻が合わなくなるケースがあります。気づかないうちに止まってしまうことを防ぐために、使っていなくても、定期的に日光のよく当たる場所に置いて充電しましょう。

環境によって異なるソーラー腕時計の充電効率

 

ソーラー腕時計は環境によって充電される早さが変わります。では、どのような環境で充電すると効率が良いのでしょうか。ここでは、環境別の充電効率をご紹介します。

●直射日光の場合
ソーラー腕時計を充電するときは、直接日光を当てるのが最も効率が良いとされています。そのため、太陽光が差し込む家の窓辺で充電するのがおすすめです。ただし、長い時間日に当てるとケース内が高温になり、変形やムーブメントの故障につながることもあります。直射日光の下で充電するときは、定期的に腕時計の状態を確認するようにしましょう。

●曇りの場合
晴れの日ほど充電効率は高くありませんが、曇りの日でもソーラー腕時計は充電できます。ただし、直射日光の10分の1程度の充電効率なので、電池が切れかけの状態で使用するときは、充電不足にならないように注意が必要です。

●蛍光灯の場合
30ワットの蛍光灯(卓上ライトなど)の場合、5センチメートルの以内の範囲であれば曇りと同程度の充電効率です。20~30センチメートル離れると、充電効率は曇りの日の3分の1程度まで下がります。オフィス内で充電が不十分なソーラー腕時計を使用するときは、電力消費の激しいストップウォッチなどの機能はできるだけ使わないようにしましょう。

ソーラー腕時計を充電するときの注意点

 

ソーラー腕時計を充電するときは、ただ強い光に当てれば良いというわけではありません。充電時の注意点をお伝えします。

●充電時はダイヤル面を上にする
ソーラー腕時計は、一般的にダイヤル面に当たった光を動力に変える仕組みになっています。そのため、ダイヤル面が下になっていたり、装着時に腕時計が洋服の袖で隠れたりしていると、ほとんど充電されません。ソーラー腕時計を充電するときは、ダイヤル面が光源に向くようにしましょう。

●高温になる場所には置かない
車のダッシュボードや光源のそばといった高温になりやすい場所にソーラー腕時計を置くと、腕時計の内部に熱がこもり、ムーブメントなどの部品にダメージを与えて故障の原因になる可能性があります。そのため、充電時に腕時計を放置する場合は、その場所の温度が高くなり過ぎないように注意が必要です。直射日光が長時間当たることを防ぎつつ、例えば窓際の机や棚の上など通気性が良く、熱くなりにくい材質の上で充電すると良いでしょう。

Knotがおすすめするソーラー腕時計

ソーラー腕時計を購入するときは、実用性の高さだけでなく、デザインや機能性も考慮した上で、好みの1本を選ぶと良いでしょう。ここでは、Knotが販売しているソーラー腕時計を2つご紹介します。

TS-36 チタニウムソーラー


ケースの素材にチタニウムを採用し、重量わずか21.5グラムを実現したソーラー腕時計です。わずか47分で1日分の充電を行えるハイスペックなソーラームーブメントを使用しています。また、インデックスには視認性を高め、10分ほどの採光で3~5時間発光する蓄光塗料スーパールミノヴァを採用しています。実用性はもちろん、デザインと機能性に優れた逸品です。

レディースソーラー CS-32


女性に似合うエレガントなデザインのソーラー腕時計です。幅32ミリメートル、厚さ7ミリメートルというコンパクトな外寸でありながらも、高い視認性を実現しています。また、重さを20グラム以下に抑え、快適な着け心地に仕上げました。500ルクスの一般的なオフィス内で70分間充電すれば1日分の電力を蓄えられるハイスペックなムーブメントを採用。ケースには耐腐食性の高いステンレススティール316L、風貌には高級時計にも用いられるサファイアガラスを使用するなど、細部までこだわり抜いた1本です。

普段使いには電池交換不要のソーラー腕時計がおすすめ

ソーラー腕時計のメリットは、光を当てれば使い続けられることです。日常的に使用している人なら、日中身に着けていれば意識して充電せずとも針が止まることは滅多になく、電池交換も基本的には不要です。ただし、電力を貯めておく二次電池は長く愛用するうちに劣化することがありますので、故障を未然に防ぐためにも定期的にオーバーホールをするように心掛けましょう。
ソーラー腕時計の購入を検討している人は、お近くのMaker’s Watch Knot ギャラリーショップ、またはKnotのホームページをご覧ください。



こちらの記事に掲載されている価格は、2022年8月現在の情報です。
最新情報は Maker's Watch Knot 公式サイト をご覧ください。