皮革の基礎知識|動物ごとの革の特徴、本革と合皮の違いは?
20-01-29
今やファッションに欠かせない存在となっている革製品。本革だけでも動物の違いによって様々な種類の製品がありますが、本物そっくりの合皮製品も含めると選択肢はたくさん。どんな皮革アイテムを選べばいいかわからずに困っている方も多いのではと思います。
この記事では、皮革の種類や違い、皮革の特徴について解説すると同時に、Knotおすすめの天然皮革アイテムをご紹介します。
【目次】
1.皮革とは?
2.天然皮革と人造皮革の違い
3.Knotおすすめの天然皮革アイテム
4.Knotの本革アイテムでワンランク上のコーディネートを
皮革とは?
皮革の意味や皮と革の違いについて、それから、動物ごとの革の特徴について順番に見ていきましょう。
「皮」と「革」の違い
皮革とは「皮」と「革」の総称のことを言います。「皮」とは動物の体の表面を包んでいる皮膚そのもののことを、「革」とは動物の皮が変質しないようになめし加工を施したものを指します。「なめし」とは、皮が腐敗したり硬くなる欠点を取り除くために、動物の脂、草や木の汁につけたり、煙でいぶしたりすることで、革製品の製造における大切な工程のひとつとなっています。
動物ごとの革の特徴
次に、動物ごとの革の特徴について順番に見ていきましょう。
牛:カーフ、キップ、カウなどの種類がある。丈夫で美しいため、需要は高め。
羊:ラム、シープなどの種類があり、軽く柔軟性がある。防寒性に富む。
豚:ピッグスキンとも呼ばれ、軽くて丈夫なのが特徴。表面に3つずつ並んだ毛穴が開いているため、通気性は高め。よく似た動物の革にペッカリー(猪豚)があり、同様の特徴を持つ。
山羊:キット、ゴートなどの種類があり、きめ細やかで張りがある。
馬:ホースレザー、コードバン、ポニーなどの種類があり、薄くしなやかで強度がある。
鹿:ディアスキン、バックスキン、セーム革などの種類があり、通気性がよくなめらかで水に強いのが特徴。
ダチョウ:オーストリッチ、レッグ、レア(アメリカダチョウ)などの種類があり、丈夫で重厚、柔軟性も高い反面、水に弱い。
カンガルー:牛革(カーフ)と似ていてシワが多め。軽さや柔軟性、強度がある。
ヘビ:パイソン、スネークなどの種類があり、強度はやや弱いものの、軽さと柔軟性がある。
トカゲ:リザードと呼ばれ、しっかりとしていて強度は高い。水に弱く、シミになりやすい。
ワニ:クロコダイル、アリゲーター、カイマンなどの種類があり、強度や耐久性が高い反面、水には弱い。
天然皮革と人造皮革の違い
皮革には天然と人造のものがありますが、ぱっと見ただけでは違いがわからないものも多く製造されています。天然皮革と人造皮革の違いは何か、順番に見ていきましょう。
皮革の種類
天然皮革とは実際に動物の皮をなめしたもので「本革」と呼ばれ、皮革とは基本的には天然皮革のことを指します。
人造皮革は天然皮革に似せて作られた人工の素材でできたもので、フェイクレザーやヴィーガンレザーとも呼ばれています。大きく合成皮革(合皮)と人工皮革の2つに分けられていますが、一般的には混同され、「合皮」と総称されることが多くなっています。
合成皮革とは編物や織物の布地(不織布以外)にポリウレタン樹脂などの合成樹脂を塗布した素材で、人工皮革はナイロンやポリエステルなどの繊維を組み合わせた不織布に、ポリウレタン樹脂を含侵させた素材のことを指します。人工皮革のほうが天然皮革に近い風合いを出しやすく、合成皮革よりも値段が高い場合が多くなっています。
天然皮革の特徴
天然皮革は人造皮革に比べて丈夫で劣化しにくく、長く使い続けることで手触りや色合いが美しく変化して深い味わいが生まれ、高級感があります。
その反面、雨や水に弱いため水シミができやすく、長く使うには定期的なメンテナンスが必要となります。手入れを怠るとカビが生えやすいというデメリットがあります。
人造皮革の特徴
人造皮革は大量生産に向いているため、リーズナブルに購入できるというメリットがあります。また、天然皮革よりも軽量でメンテナンスを必要としません。耐水加工されているため、汚れに強いのも特徴のひとつ。その反面、湿気や温度変化に弱く、劣化しやすいというデメリットがあります。天然皮革に比べて安っぽく見えることもあります。
再生革とは?
再生革と呼ばれる種類をご存知でしょうか?再生革とは、皮革製品の生産過程で出る端切れや革屑を粉砕し、樹脂と混合してシート状にした表面にコーティング加工したものを指します。環境に優しく、人造皮革に比べて革の風合いや吸湿性を持っているものの、「皮革」には含まれません。「リサイクルレザー」や「ボンディングレザーファイバー」とも呼ばれ、革屑と樹脂の混合比率によって強度差が生じるのが特徴です。
Knotおすすめの天然皮革アイテム
Knotでは様々な種類の天然皮革アイテムを取り揃えています。その中から特におすすめの商品をご紹介します。
Knotおすすめの革小物
天然皮革はすべて実際に生きていた動物の皮からできているため、まったく同じものが存在しない一点ものでもあります。また、長く使い込むことで革の表情の変化も楽しめます。人造皮革は時間が経つとひび割れなどの劣化を起こしてしまいますが、天然皮革ではそんな心配はいりません。
カスタマイズレザープロダクツ
<特徴>
栃木レザーに、山梨県の傘生地メーカー槙田商店のジャガード生地を裏地に採用。コインケース、名刺入れ兼パスケース、二つ折り財布、カード/コインケース、ラウンドファスナー財布を自由自在に組み合わせ、自分のスタイルに合ったウォレットを作ることができます。
<カラーバリエーション>
ブラック、ダークブラウン、オーク、ネイビー、レッド、オレンジ、ホワイト
栃木レザー ポータブルウォッチケース
<特徴>
時計が2つ、ストラップが4本収納できる、栃木レザーを使用したポータブルウォッチケース。
<カラーバリエーション>
ブラック、ブラウン、ネイビー、オーク、レッド
腕時計ストラップ
天然皮革のレザーストラップは腕時計ベルトの定番です。金属に比べて軽いため腕が疲れにくく、カジュアルでもフォーマルでも使用可能となっています。Knotのすべてのストラップは着脱しやすいイージーレバー機構を搭載、Knotのすべての時計本体に取り付けも可能です。
SFC-18 藤豊クロコダイルストラップ
<特徴>
ワニ革でも最もポピュラーな「ナイルクロコダイル」を使用。ほかの商品よりも10mm長めで、ひび割れ、経年劣化に強い耐久性をもつ。
<カラーバリエーション>
ブラック、ダークブラウン、ネイビー
<組み合わせたい時計>
TL1-16 リザードストラップ
<特徴>
トカゲの背中部分の丸符柄のみを贅沢に採用、瑪瑙石で丁寧に磨き上げた高級感あふれるストラップ。
<カラーバリエーション>
ブラック、ネイビー、グレー、ダークブラウン、ベージュ、レッド
<組み合わせたい時計>
Knotの本革アイテムでワンランク上のコーディネートを
Knotおすすめの本革アイテムで、大人シックな上質なコーディネートを目指してはいかがでしょうか。上品でシンプルな本革の小物をコーディネートの主役にして、洗練されたこだわりのファッションを楽しんでみてください。
こちらの記事に掲載されている価格は、2022年8月現在の情報です。
最新情報は Maker's Watch Knot 公式サイト をご覧ください。