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日本の匠の「物」語り

レザーの種類|なめしの手法と素材ごとに異なる特徴を解説

20-02-18

レザーという素材には、さまざまな表情があります。たとえば革ジャンならクールでハードなイメージが強いですが、レザーの鞄や靴は高級感やフォーマルな印象を与えます。その違いに大きく影響を与えているのが、レザーの種類となめし方です。では、レザーにはどのような種類となめし方があり、それぞれどんな特徴があるのでしょうか。この記事では、レザーの基礎知識となめし方、さらに腕時計のレザーストラップにこだわりを持つKnotのおすすめアイテムをご紹介します。

【目次】
1.レザーの基礎知識となめしの種類
2.レザーの主な種類と特徴の違い
3.Knotおすすめのレザーストラップ
4.レザーの特徴を知った上で商品を選ぼう

レザーの基礎知識となめしの種類

レザーを語る上で切っても切れないのが、「なめし」でしょう。ここではレザーの基礎知識と、なめしの種類や特徴についてお伝えします。

レザー(革)とは

レザーとはいわゆる「革」のことで、動物の「皮」になめし加工を施したものです。動物の皮は剥いだままの状態ではすぐに劣化・腐敗して硬くなります。それを防ぐために、動物の皮のコラーゲン繊維になめし剤を結合させることで、腐敗しにくく、柔らかくて丈夫な革へと変化させる方法がなめし加工です。
一方、合成皮革は厳密にいえばレザーではなく、布地に合成樹脂を塗布してレザーのような風合いを再現したものです。そうした理由から、合成皮革は「フェイクレザー」と呼ばれています。
レザーはなめし方によって特徴が変わる素材です。その特性を活かし、ジャケットや手袋、財布、バッグ、靴、腕時計のストラップなど、幅広い用途に用いられています。

なめしの主な種類と特徴

なめしにはたくさんの種類があり、どのなめし剤を使ってなめし加工をするかによって、革の風合いが大きく異なります。ここでは主ななめし方法についてご紹介します。

タンニンなめし

タンニンなめしとは、植物由来のタンニンをなめし剤として使う加工方法です。丈夫で吸湿性に富み、使うほどに味が出る革になるのが特徴ですが、他のなめし加工と比べて時間と手間がかかるというデメリットもあります。

クロムなめし

クロムなめしとは、化学薬品のクロム化合物を使ったなめし方法です。時間と手間がかからない加工方法のため、大量生産に向いています。また、水をはじきやすく、伸縮性や柔軟性に優れている点が特徴といえるでしょう。ただし、クロムなめしで加工した革は、焼却時に有害物質が出るため、環境への影響が懸念されています。

コンビネーションなめし(複合なめし)

コンビネーションなめしとは複数のなめし剤によるなめし方法のことで、主にタンニンなめしとクロムなめしを組み合わせた方法を指します。単一のなめし方法では得られないような、両方のなめし方法による特性を革に活かすことができます。

アルデヒドなめし

アルデヒドなめしとは、化学物質のアルデヒド化合物によるなめし方法です。クロムなめしと比べて環境に優しいという一面もありますが、耐熱性に関してはクロムなめしのほうが優れているといわれます。

レザーの主な種類と特徴の違い

レザーは動物の種類によって特徴が変わります。ここでは動物別に代表的なレザーの種類と特徴についてご説明します。

牛革

牛革は、多くの革製品に用いられているレザーです。牛の成長度合いによって、革にしたときの呼び名や特徴が異なります。

カーフ

カーフとは、生後6カ月以内の子牛の革を指し、特に生後3カ月以内の革は「ベビーカーフ」と呼ぶ場合もあります。牛革の中でも希少で高価な部位で、肌触りが柔らかく、しっとりしている点が特徴です。

キップ

キップとは、生後6カ月から2年ほどの牛の革です。カーフの次にキメが細かく、厚手ながらも上質で、牛革の中でもトップクラスの素材といえるでしょう。

ステアハイド

ステアハイドとは、生後3~6カ月の間に去勢した牡牛の革です。耐久性に優れており、もっともポピュラーな牛革として流通しています。

カウハイド

カウハイドとは、生後2年ほどで出産経験のある牝牛の革です。キメが細かく、厚くて丈夫なのが特徴で、靴や鞄、小物などさまざまなアイテムに使用されています。

ブルハイド

ブルハイドとは、生後3年以上経過し、去勢していない牡牛の革です。牛革の中でもっとも硬く加工しづらい半面、厚くて丈夫な面を活かし靴底などに使用されます。

ハラコ

ハラコとは、牛の胎児の革を指します。希少で高級なため、フェイクハラコと呼ばれる模造品も流通しています。

ジナマ

ジナマとは、国産の牛革のことを指します。もともと日本で牛の革が生皮のまま取引されていたことに由来し、「地生(ジナマ)」と呼ばれていたことが起源です。

馬革

馬革は、牛革に比べて強度が高く「革のダイヤモンド」「革の王様」などと呼ばれています。特に農耕馬の臀部から取れるコードバンは強靭な革として知られますが、希少な部位のため生産量が限られています。

豚革

豚革には独特の毛穴があり、通気性に優れています。軽くて摩擦にも強いため、鞄や靴の内張り革などに使用されます。国内で唯一、輸入に頼らず自給できる革素材です。

鹿革

鹿革は柔軟で型崩れしづらく、伸縮性に優れているという特徴があります。また、キメ細かくしっとりとした肌触りを持ち、牡鹿から作るバックスキンは高級素材のひとつです。

山羊革

山羊は繊維が緻密なため、薄くても強度があります。銀面と呼ばれる革の表面には、独特のシボと呼ばれるシワのような模様が美しく出ており、革らしさを楽しめる素材です。

羊革

羊革は、「毛穴が小さい」「キメが細い」「薄くて柔らかい」という3つの特徴を併せ持った素材です。断熱性に優れており、特にムートンは高級なコートや靴などに使用されます。

トカゲ革(リザード)

トカゲ革は軽くて丈夫な革です。細かいうろこ状の模様が特徴で、特に輪の形をした模様を持つミズオオトカゲは「リングマークトカゲ」と呼ばれて人気を博しています。

ワニ革

ワニ革は強靭な革で、うろこ模様が特徴的な素材です。産地や種類によってクロコダイル、アリゲーター、カイマンに分かれており、クロコダイルがもっとも高級な素材とされています。

サメ革

サメ革は、耐水性に優れており、網目状で凹凸のある表面とザラザラした触り心地が印象的な革です。革として利用できるサメが養殖できず、加工も難しいため希少素材といわれます。

エイ革

エイ革はビーズを敷き詰めたように並んだ、硬く細かいうろこが特徴的な素材です。ごつごつした触り心地と耐久性を持ちながらも、独特な光沢感で美しさも兼ね備えています。

Knotおすすめのレザーストラップ

レザーを使った身近なアイテムのひとつに時計のストラップがあります。多彩なストラップのラインナップを擁するKnotの、おすすめレザー商品をご紹介します。

栃木レザー オリジナルメッシュ ストラップ

時間をかけてじっくりとタンニンでなめし、深みのある色でカジュアルに仕上げた「ジーンズレザー」を使用しているのが「栃木レザー オリジナルメッシュ ストラップ」です。職人の手により一点ずつ丁寧に編み込んで作られており、使い込むことで革の表情が変わります。1本の引き通しタイプから2ピースへ仕様変更したことにより、手首回りの細い人でも扱いやすくなりました。

姫路セミグレインレザー ストラップ

優しくしなやかな乳牛の革を採用した「姫路セミグレインレザー ストラップ」は、薄手で弾力性に富んだ商品です。工程の中で何度もアイロンがけされたレザーは柔らかくしっとりとした質感を持ち、抜群の着け心地を実現しています。また、姫路レザーの特徴でもある美しいカラーリングは、カジュアルからビジネスまでシーンを問わず幅広く使えるでしょう。

リザードストラップ

Knotの「リザードストラップ」は、「丸符」や「王符」と呼ばれる柄を持つ、トカゲの背中部分の素材を贅沢に使用しています。さらに高級感を演出するため、瑪瑙(めのう)石で丁寧に磨き上げるグレージング加工仕上げを施し、ストラップにも厚みを持たせました。エレガントかつ個性的なストラップを探している人に、ぜひ試してもらいたい商品です。

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クロコダイルスタンパードストラップ

高品質なレザーに、クロコダイルレザーの細かい凹凸を再現する技術を施した「クロコダイルスタンパードストラップ」は、本物のクロコダイルレザーと比べても遜色ない高級感が特徴です。腕回りの細い女性用の「トラディショナルシェイプ」と男性用の「ロング&ストレートシェイプ」の2タイプがあり、どちらも風合い豊かな仕上がりとなっています。

種類によって異なるレザー商品の楽しみ方

レザーは動物の皮から作られるため、動物の種類となめし方法によって、その特徴や素材感、表面の模様などが大きく異なってきます。経年変化でも革の表情は変わりますが、基本的には本来持っている特性から大幅に変わるということはありません。そのため、レザー商品を購入する際は、それぞれのレザーの種類や特徴を知った上で選ぶことが重要です。Knotはレザーストラップについて多彩なラインナップを誇り、それぞれのレザーの特性を活かした商品づくりを行っています。興味のある方はお近くのMaker’s Watch Knot ギャラリーショップ、またはKnotのホームページをご覧ください。