TOP > 日本の匠の「物」語り。 > ジャガード織りとは?立体的で高級感のある生地の特徴

日本の匠の「物」語り。

ジャガード織りとは?立体的で高級感のある生地の特徴

21-10-05

ジャガード織りとは、絵が浮き上がるような織り方で作った織物を指します。ジャガード織りの柄はプリントなどと比べて、立体感や高級感があるのが特徴で、カーテンやタオル、バッグなど、幅広いアイテムに使用されています。織り方はほかにもゴブラン織りやドビー織りなどが知られていますが、それらと比較した場合、ジャガード織りには、どのような違いがあるのでしょうか。この記事では、ジャガード織りの特徴と、ほかの織り方との違いなどをご紹介します。

【目次】
1.ジャガード織りの基礎知識
2.ジャガード織りとほかの織り方の違い
3.Knotのジャガード織りストラップと合わせたい腕時計
4.ジャガード織りストラップで腕時計に彩りを

ジャガード織りの基礎知識

ジャガード織りは歴史ある織り方で織られた生地のひとつです。ここでは、ジャガード織りの基本的な特徴や生地の用途などについて見ていきましょう。

●ジャガード(ジャカード)織りとは
ジャガード織りとは、模様が立体的に見えるような織り方で作られた生地です。フランスの発明家ジョゼフ・マリー・ジャカールが開発した「ジャカード織機」で作られることから、この名前が付いています。昔は絵が浮き上がるような織物を作る際、2人で糸を上下させながら製作していました。しかし、ジャカード織機の発明によって1人でも織れるようになり、広く普及していきました。正しくは「ジャカード織り」ですが、発音のしやすさから、「カ」が濁って「ジャガード」と呼ばれるようになったとされています。
一般的な織り方は、デザインに沿って紋紙(もんがみ)を作成し、記載された情報に従って染色、整経(せいけい)された糸を使って織っていきます。紋紙には穴のあいている部分とあいていない部分があり、その情報を機械が読み取って布を織っていくという仕組みです。ジャカード織機は0と1の組み合わせで動作するコンピュータの基になったといわれています。
●ジャガード織りの特徴
ジャガード織りは模様がプリントされた生地に比べて厚みがあり、立体的に見えるという特徴があります。同等の太さの縦糸と横糸を不規則に織っていくため、複雑な柄も再現できます。また、生地に染料加工を行わないため、洗濯をしたときに色落ちがしにくく長持ちしやすいという点も特徴です。
●ジャガード織りが使われているもの
ジャガード織りは高級感のあるカーテンや絨毯をはじめ、アパレルなどの布製品の素材に多く使われています。
また、身近に使われているジャガード織りのひとつに、「ジャガードタオル」と呼ばれる柔らかな肌触りと吸水性に優れたタオルがあります。特にフェイスタオルやマフラータオルが人気です

ジャガード織りとほかの織り方の違い

絨毯やアパレルの織り方としては、ほかにゴブラン織りやドビー織りがよく知られています。ここでは、それらの織り方の特徴とジャガード織りとの違いをお伝えします。
●ゴブラン織り
ゴブラン織りとは、主にタペストリーや絨毯に用いられる、つづれ織りで編んだ織物を指します。つづれ織りは縦糸が見えないよう、横糸だけで模様を表現する織り方です。13~14世紀頃のフランスの王立工場で、王室向けに作られていました。糸の材質は主に毛と麻で、絹や金糸、銀糸を使う場合もあります。エレガントな印象を与えるものが多く、ラグやソファ、バッグなどに用いられています。織るのに手間がかかるため高額になりやすく、日常使いというよりは観賞用として購入されるケースが一般的です。汚れたら基本的にクリーニングが必要なため、ジャガード織りに比べて手入れの手間がかかります。ジャガード織りは自宅で洗濯可能なタイプもあるので、普段使いとしても使用できます。

●ドビー織り
ドビー織り専用の織機で織られた生地で、規則正しい小模様が反復しているのが特徴です。柄の表面には光沢があり、主にワイシャツや子供服など、実用的な衣服の生地に多く使用されています。ドビー織りの生地は柔らかいため、布おむつなどに利用されることもあります。ただし、織り方の性質上、精巧なデザインの模様には対応していません。また、ドビー織りは大きな柄を織ることができないという特徴もあります。一方ジャガード織りは比較的デザインの自由度が高く、緻密な柄でも織ることができます。

 

Knotのジャガード織りストラップと合わせたい腕時計

Knotには、こだわりの製法で作られたジャガード織りストラップがあります。組み合わせたい腕時計とともにご紹介します。

●ジャガード織りのストラップ
槙田商店トラディショナル シェイプ ストラップ
ジャガード織りの傘を手掛ける「槙田商店」と、ベジタブルタンニンなめしを行う老舗タンナー「栃木レザー」の、高い技術力を結集して作られたストラップです。フランス製の織機を使用し、糸のセットは職人による手作業で行われています。柄は、槙田商店の傘にも使われている、和の心を感じさせるトンボ柄。槙田商店のパートナー企業である「新田整理」の防撥水加工技術を使用しています。手元にアクセントを加えてくれるので、カジュアルファッションはもちろん、麻のジャケットとの相性も抜群です。主張しすぎないデザインで、幅広い年代の人にお使いいただけます。

image

槙田商店 NATOタイプ ストラップ
シャープな印象を与える直線的なデザインが特徴的な、ストライプ柄のNATOストラップです。製造工程で生地に洗いをかけ、撥水、防水のふたつの加工を施した防撥水加工技術を採用しています。12,000本もの細い糸から成るジャガード織りは、光沢と鮮やかな発色が特徴です。シンプルかつ品のあるデザインで手元に馴染むため、ビジネスシーンによく合います。

image

●ジャガード織りストラップに合わせたい腕時計
CS-36 スモールセコンド
「プレミアム素材の融合」をテーマに、日本の腕時計製造技術を詰め込んだ1本です。耐腐食性の高い316Lサージカルスチールを用いた直径36ミリメートル、厚さ6.5ミリメートルの薄型ケースに、日本製クォーツムーブメント、サファイアガラス製の風防、視認性の高いダイアルデザイン、スモールセコンドなどを搭載。全12種のラインナップで性別を問わず使用できる上、ビジネス、プライベートの両方で着用できるベーシックなデザインです。カップルで一緒に着けたり、ギフトとしてジャガード織りストラップとセットで贈ったりしても良いでしょう。

image

国産機械式時計 AT-38
世界でも珍しい、純国産の機械式腕時計です。開発には16カ月もの期間を要しています。316Lサージカルスチールを使用した頑丈で金属アレルギーを引き起こしにくいケースには、高度な技術が必要となる鏡面研磨の「ザラツ研磨」を施しています。また、秒針の振り幅を小さくして時刻の精度をアップさせた日本製ハイビートムーブメントを採用し、風防には高級時計にも利用されるサファイアガラスを使用。無駄を省いたシンプルなデザインでビジネスシーンにもってこいの逸品ですが、ジャガード織りのストラップに着け替えれば印象を華やかに変化させられます。オーバーホールを重ねれば長く愛用できるので、1本の腕時計を長期間使い続けたい人におすすめです。

image

ジャガード織りストラップで腕時計に彩りを

複雑な模様を立体的に表現できるジャガード織り。腕時計にジャガード織りのストラップを着けることで、シンプルなデザインのモデルでも、ファッションのワンポイントアイテムとして着用できます。
Knotが販売しているジャガード織りのストラップは、デザイン性だけでなく機能性も追求しているので、普段使いからフォーマルまで、幅広いシーンで活躍するでしょう。興味のある方は、お近くのMaker’s Watch Knot ギャラリーショップ、またはKnotのホームページをご覧ください。

 

Knot TV Vol.4 「槙田商店の伝統挑戦」こちらもご覧ください。



こちらの記事に掲載されている価格は、2022年8月現在の情報です。
最新情報は Maker's Watch Knot 公式サイト をご覧ください。