伝統工芸の現状と課題│熟練の技術を生かしたKnotのコラボストラップ
19-06-15
伝統工芸とは、伝統的な技法や技術を用いて作られる工芸品のことです。その中でも、日常生活で使用する製品を伝統工芸品と呼びます。日本の伝統工芸品には、陶芸や染め物、金工など、代々受け継がれてきた技を活かした製品が数多く存在していて、いずれも日常生活の中で親しまれてきました。しかし近年、人材確保の困難さや後継者不足の問題などから、伝統工芸は衰退、消滅の危機に瀕しています。この記事では、日本の伝統工芸の現状を踏まえつつ、今も魅力的な製品を作り続けて多くのファンを持つ伝統工芸メーカーとKnotのコラボレーションストラップについてご紹介します。
【目次】
1.日本の伝統工芸の現状
2.伝統工芸とコラボレーションしたKnotのストラップの魅力
3.Knotとコラボレーションしている伝統工芸
4.Knotのストラップから伝統工芸の魅力を体験
日本の伝統工芸の現状
伝統工芸として指定されるには、満たすべき条件があります。伝統工芸として認められる基準を、日本における伝統工芸の現状や課題と併せてお伝えします。
●伝統工芸とは
伝統工芸とは、伝統的な技法や熟練の技、自然の材料を使用して製造された工芸品を指し、その中でも日常生活用品として用いられるものを伝統工芸品と呼びます。東京都の江戸漆器や江戸木目込人形、江戸切子や京都府の西陣織、京漆器、清水焼、宮城県の宮城伝統こけし、鳴子漆器などが伝統工芸品に当たります。
また、伝統工芸品と名乗るには、経済産業大臣の認定が必要です。「伝統工芸品産業の振興に関する法律」第2条によると、伝統工芸品の品目に選ばれるには、主に以下の条件を満たさなければならないと定められています。
・主として日常生活の用に供されるものであること。
・その製造過程の主要部分が手工業的であること。
・伝統的な技術又は技法により製造されるものであること。
・伝統的に使用されてきた原材料が主たる原材料として用いられ、製造されるものであること。
・一定の地域において少なくない数の者がその製造を行い、又はその製造に従事しているものであること。
【引用】
伝統的工芸品産業の振興に関する法律 第二条
https://goo.gl/UG575y
●日本の伝統工芸の課題
・新しい市場の開拓
伝統工芸の中には時代とともに市場が狭まり、衰退してしまった分野も存在します。市場の縮小を防ぐためには、伝統工芸の魅力を新規の顧客層に伝えていく必要があります。
・技術を活かした新商品の開発
伝統工芸には、ほかの産業や製品にも応用できる技術が数多くあります。近年、市場を拡大させるために、高い技術力を活かした新しい商品作りなど、伝統工芸の可能性を広げていく取り組みが始まっています。
・後継者の確保
伝統工芸を引き継ぐ人材が不足すると、技術の喪失という問題が発生します。伝統工芸を次の世代に残していくためには、若い世代に伝統工芸の魅力を伝え、身近に感じてもらう必要があります。
伝統工芸とコラボレーションしたKnotのストラップの魅力
Knotでは、伝統工芸の技術を活かし、その魅力を幅広い世代に伝えることを目的として、伝統工芸品を製造するメーカーとのコラボレーション商品を多数生み出しています。ここでは、伝統工芸を用いたKnotのストラップの魅力についてご紹介します。
●手作りならではの味がある
伝統工芸を取り入れたKnotのストラップは、1つ1つが手作りです。丁寧に品質をチェックしながら作られているため、丈夫で長持ちし、使うほどに腕になじみます。大量生産される製品には出しにくい、手作りならではの味わいがKnotのストラップの魅力です。
●手元を華やかに見せられる
伝統工芸とコラボレーションしたKnotのストラップには、華やかなデザインが多く、ファッションに取り入れると手元を彩るアクセントになります。また、コラボレーションしている伝統工芸の中には、商品の美しさが認められ、献上品として用いられていた製品もあります。日本人の雰囲気によく合う和テイストなデザインも、Knotのストラップの魅力です。
Knotとコラボレーションしている伝統工芸
Knotのコラボストラップはデザイン性と機能性を兼ね備えたこだわりの逸品揃い。ここでは、用いている伝統工芸や高い技術を活かして作られたストラップの特徴についてご紹介します。
●昇苑くみひも
・工芸品の歴史と特徴
組紐とは2本以上の糸を組んで構成された紐を指します。仏教伝来とともに伝わったとされており、仏具や茶道具、武具の飾りとして重宝されてきました。昇苑くみひもは、組紐の中でも高麗組という組み方をしています。美しくこまやかな模様や文字をデザインできるのが強みです。
・昇苑くみひもとのコラボストラップ
<京都昇苑シルク くみひも>
ハンドクラフトにより作り出されるストライプの縦模様「綾」を取り入れた「綾高麗」が特徴のストラップです。構想から完成まで1年の歳月をかけ、特殊な組み上げ技法により、幅18ミリメートル、厚さ2ミリメートルというストラップに最適なサイズに仕上げました。全8色のカラー展開で、性別を問わず使用できるユニセックスなデザインが魅力です。
<京都昇苑シルク くみひも 十三打ち>
13本の組紐を1本ずつ組み込んで作られたストラップです。立体感や美しい発色が特徴で、組み目につく棒を差し込むので腕まわりの太さに合わせて細かくサイズ調整ができます。バックルには国産のレザーブランドである栃木レザーが使用されており、上質な雰囲気に仕上がっています。人気の高い色に絞った6色展開で、ビジネスシーンにも合うベーシックなデザインです。
●槙田商店
・工芸品の歴史と特徴
織物の産地として知られる山梨県西桂町で、約150年前から伝統的なジャガード織りを用いた傘生地を製造しているのが槙田商店です。生地の織りから縫製、傘の組み立てに至るまで、職人が手作業で行っています。槙田商店が製造する傘生地は美しさと品質が評価され、皇室に献上されている傘にも用いられています。
・槙田商店とのコラボストラップ
<槙田商店トラディショナル シェイプ ストラップ>
武田信玄が甲冑の内側に使用していたと言われるトンボ柄を用いたストラップです。フランス製のジャガード織り機で、12,000本もの縦糸を手作業でセットし、柄を生み出しています。槙田商店と共同で事業を開始したパートナー新田整理による防撥水加工を施しているため、雨の日でも安心して使用できます。全5色のラインナップで、麻のジャケットやシャツと合わせるのがおすすめです。
<槙田商店 NATOタイプ ストラップ>
NATOタイプ特有の直線的なデザインを活かした、クラシックなストラップです。ジャガード織りならではの文様が特徴で、艶のある上品な装いに仕上げています。5色のカラー展開で、スーツにもよく合うので、ビジネスシーンで着用したい1本です。
●髙田織物
・工芸品の歴史と特徴
明治25年(1892年)に畳縁の製造が盛んな地域として知られる岡山県倉敷市児島で創業した髙田織物は、畳縁のシェアで全国No.1を誇る老舗メーカーです。畳縁とは、畳の補強と装飾を目的として畳の縁につけられる織物を指します。髙田織物では、伝統技術を活かしながら、畳縁を用いた小物など幅広い商品を展開しています。
・髙田織物とのコラボストラップ
<岡山 髙田織物 畳縁 ストレートシェイプストラップ>
倉敷美観地区の武家屋敷で多く用いられている「なまこ壁」をモチーフにした、菱形の格子柄をあしらったストラップです。裏面には栃木レザーが使用されており、高級感のある印象を与えるだけでなく、畳縁のほつれを防ぐ役割を果たしています。全3色のシンプルなカラー展開で、男女問わず使いやすいデザインです。
●タケヤリ帆布
・工芸品の歴史と特徴
帆布は平織りで織られた布を指し、もともとは船の帆として作られ始めました。日本では18世紀頃から製造がスタートし、近年は見た目の美しさと実用性の高さから、トートバッグやスニーカー、腕時計のストラップ、テントの天幕など、さまざまな用途に使用されています。タケヤリ帆布は明治21年(1888年)に創業し、帆布の老舗メーカーとして、伝統的な織りの技術を活かした商品を多数展開しています。
・タケヤリ帆布とのコラボストラップ
<岡山タケヤリ帆布 ストレートシェイプストラップ>
耐久性と柔軟性を兼ね備えた8号生地に栃木レザーを組み合わせたストラップです。綿100%の原糸を使用して織られた帆布は、栃木レザーとともに経年劣化を楽しむことができ、使い込むごとに馴染んでいきます。味わいのある5色を用意しており、カジュアルからフォーマルまで幅広いシーンに対応します。
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Knotのストラップから伝統工芸の魅力を体験
伝統工芸を取り巻く環境は楽観できるものではありませんが、長年の歴史により培われた高い技術を活かし、新しい市場の開拓に取り組んでいます。伝統工芸は大量生産された工業製品とは異なる魅力を持っており、手作りならではの味わいにはまってしまう人も少なくありません。
伝統工芸に興味のある人は、お近くのMaker’s Watch Knot ギャラリーショップに足を運び、コラボレーションストラップを通して、日本の文化や伝統技術に触れてみるのも良いのではないでしょうか。
こちらの記事に掲載されている価格は、2022年8月現在の情報です。
最新情報は Maker's Watch Knot 公式サイト をご覧ください。