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ヌバックとは?牛革を起毛加工させた素材の特徴とお手入れ方法

20-02-25

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秋冬のコーディネートで合わせやすいのがヌバックやスエード、バックスキンなどの起毛革です。中でもヌバックは、あたたかな雰囲気が感じられるだけでなく、丈夫で汚れにも強いため、財布やかばん、時計のストラップなどさまざまなレザーアイテムで使われています。では、ヌバックとはどのような革のことを指すのでしょうか。この記事では、ヌバックの基礎知識とKnotおすすめのヌバックレザーストラップをご紹介します。

【目次】
1.ヌバックの基礎知識
2.ヌバックが使われている主な製品とお手入れの方法
3.Knotのおすすめヌバックレザーストラップ
4.上品さと丈夫さを両立させたヌバックという素材の奥深さ

ヌバックの基礎知識

ヌバックは、なめらかな手触りが人気の素材です。ここではヌバックの特徴を具体的にお伝えします。

ヌバックとは

革製品の素材としてよく使用されるヌバックは、主に牛の皮にサンドペーパーなどのやすりをかけて毛羽立たせる「起毛加工」を施した加工皮革のことです。毛足が短く、ビロードのようになめらかな触り心地を持っています。もともとは、牡鹿の皮から作る「バックスキン」と呼ばれる素材をイメージして作られています。牡鹿の皮はきわめて少なく、高級品によく使われてきました。希少価値の高いバックスキンの代用として、ヌバックが誕生したのです。そのため、ヌバックの語源については諸説ありますが、ネオ・バック(スキン)が訛ったものというのが有力です。

バックスキンやヌバックとよく似た素材に「スエード」があります。「銀面」と呼ばれる皮の表側を起毛するバックスキンやヌバックに対し、スエードは「床面」や「肉面」と呼ばれる皮の裏側を毛羽立ち加工したものです。バックスキンやヌバックと比較して、毛足がやや長いのも特徴があります。同様に床面を起毛させた素材としては「ベロア」が知られています。小動物の皮を使用するスエードに比べて、成牛など大判の皮を加工したベロアはさらに毛足が長くなっています。

ヌバックの特徴

ツルツルした肌触りのスムースレザーとは異なり、表面が毛羽立ち、柔らかくしっとりとした触り心地がヌバックの特徴です。毛足は短く、丈夫で生地に厚みがあります。マットの独特な質感は上品な印象を与えやすいうえ、あたたかいイメージももたらすため、レザー素材の中では秋冬の定番として使用されています。もちろん、ほかの革製品と同様に、長く使い込むことで色が濃くなったり光沢が出たりして、味のある風合いが生まれます。レザーならではの魅力であるエイジングを楽しむことができるでしょう。

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ヌバックが使われている主な製品とお手入れの方法

丈夫で汚れにも強いヌバック。長く愛用するためにはどのようなケアが必要となるのでしょうか。ヌバックが使われているアイテムと、お手入れ方法についてお伝えします。

ヌバックが使われている主な製品

ヌバックは財布や名刺入れ、パスケース、腕時計のストラップなど、小物の革製品に使われることの多い素材です。ほかにも革靴やスニーカー、バッグなど、シンプルかつ丈夫であることが求められる革製品にもよく用いられています。手触りの良さから、椅子やソファなどの高級家具に使われることもあります。

また、上品な印象だけでなく汚れにも強いという特性があり、登山靴などのアウトドア用品にも使用されています。中でも、ヌバックにオイルを含ませ撥水性を高めた「オイルドヌバック」が多く用いられます。

お手入れの方法

ヌバックの表面は起毛しているため、革の奥深くまでは汚れが届きにくくなっています。その半面、革の表面に汚れがたまり、目立ってしまうこともあるため、長く愛用するには適切なケアが必要です。

ヌバックのケア方法は、まずヌバックやスエード専用の「スプラッシュブラシ」や「馬毛ブラシ」で製品の表面をブラッシングして、繊維を逆立てて整え、たまった汚れをしっかり落とすことから始めます。起毛革は、土や砂、ホコリなどが中にたまりやすいので、根気よく行いましょう。泥や土などの汚れがひどい場合は、水を使ったり、専用のシャンプーを使用するのもおすすめです。

表面の汚れがきれいに落ちたら、防水ジェルを手に取り、塗り込んでいきます。その後、ブラシを使って塗りむらが生じないよう全体に広げていきます。ヌバックには小さな毛穴が無数にあるうえ、繊維の隙間には汚れがつきやすいので、防水ジェルできちんと保護しておくことが重要です。防水ジェルがなければ、防水スプレーを使用しても構いません。毛羽立ち加工した素材は、防水ジェルや防水スプレーが繊維にからまりやすく、効果を実感しやすいので、定期的に防水処理をしておけば安心です。

次に、革製品専用のローションをヌバック全体に塗り込みます。ローションには色落ちを防ぎ、革本来の色味を保つという役割があります。マットな質感を長持ちさせるためにも塗布しておくことをおすすめします。

最後に、ワックスがけをして、革の油分を補給します。革製品は油分が不足すると、乾燥してひび割れの原因となりますので、塗りむらが出ないようブラシやクロスを使って丁寧に磨きあげましょう。

革素材は、製品や種類によってもお手入れの方法が異なります。ケアの前に取扱説明書をよく確認し、素材に応じた適切なお手入れを行うことが大切です。

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 Knotのおすすめヌバックレザーストラップ

ヌバックのストラップは、腕時計と組み合わせることで時計本体の魅力を一層引き立ててくれます。上質なヌバックレザーを使用したKnotおすすめのストラップをご紹介します。

ヌバックレザー ストラップ

落ち着いたカラーバリエーションを揃えながら、随所にポップなディテールをちりばめた人気のストラップです。丁寧に起毛加工された上質なヌバックレザーは、なめらかな肌触りを実現しています。大人っぽい印象を与えながらも、ハンドステッチやラウンドタイプの剣先、太めの定革などがデザインのアクセントとなっています。シックなだけでなく、適度な遊び心も追加されたストラップは、オンオフ問わず幅広いシーンで活躍するでしょう。

また、イージーレバー機能を搭載しており、Knotのすべての腕時計本体にワンタッチで取り付けできます。ヌバックレザーストラップに合わせる時計としておすすめなのはCC-39CS−36などクラシックなデザインのタイプです。高級感のあるヌバックが腕時計本体の魅力をより引き立ててくれます。ヌバック自体が上品な印象を与える素材なので、スーツやドレスアップしたコーディネートはもちろん、カジュアルなファッションと合わせてもラフになり過ぎず、大人っぽく組み合わせることができます。

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上品さと丈夫さを両立させたヌバックという素材の奥深さ

ヌバックは柔らかくしっとりとした肌触りを持ちながら、丈夫さや汚れにくさも兼ね備えた素材です。ケアを怠らなければ長持ちし、エイジングも楽しめます。また、マットな質感は上品な印象を与え、ファッション性も高く、革小物からバッグ、靴、家具に至るまで幅広く使用されています。高級感もあるため、さり気なくコーディネートに取り入れてみましょう。たとえば、お気に入りの腕時計のストラップをヌバックに付け替えて、普段とは違ったシックな雰囲気を楽しんでみるのもおすすめです。Knotのヌバックレザーストラップは、大人っぽい印象を与えながらも、アクセントとなるポップなデザインがほど良く追加されており、普段使いにもビジネスシーンにもマッチします。興味のある方はお近くのMaker’s Watch Knot ギャラリーショップ、またはKnotのホームページをご覧ください。



こちらの記事に掲載されている価格は、2022年8月現在の情報です。
最新情報は Maker's Watch Knot 公式サイト をご覧ください。