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Dバックルとは?腕時計に取り付けるメリットと交換方法、使い方

19-01-16

腕時計は時刻を確認するという用途はもちろん、個性を表すファッションアイテムとしても活用できます。特に、革ベルトの腕時計はカジュアルとフォーマルの両方のシーンに合わせやすく、実用的です。ただし、革製ゆえに傷みやすく、金属ベルトと比較すると装着しにくいというデメリットがあります。
そのような革ベルトの寿命を延ばして、取り外しを簡単にするアイテムが「Dバックル」です。
この記事では、Dバックルを取り付けるメリットや交換方法、使用時の注意点についてご紹介します。

【目次】
1.Dバックルとは?
2.Dバックルのメリット
3.Dバックルの取り付け方法と使い方
4.Dバックルを付け替える際のポイント
5.Dバックルを使うと時計やベルトを長く愛用できる

Dバックルとは?

腕時計に興味があっても、Dバックルについては詳しく知らないという人もいるでしょう。ここでは、Dバックルに関する基礎知識をお伝えします。

●Dバックルの基礎知識
Dバックルは腕時計に装着する部品であり、革ベルトを金属ベルトの腕時計のようにワンタッチで留められるようにするものです。
金属ベルトは一般的に、尾錠がつながっていて輪状になっているため、腕時計を着脱させやすい構造になっています。しかし、革ベルトの尾錠は片側のみに付けられているため、ベルトを引っ張って尾錠に通し、ベルト穴につく棒を刺して装着しなければならず、装着時に誤って時計を落下させてしまう可能性があります。そのような革ベルトの時計のデメリットをカバーしてくれるのが、Dバックルです。
Dバックルの正式名称は「FOLDING-CLASP(フォールディング・クラスプ)」、もしくは「DEPLOYMENT-BUCKLE(デプロイメント・バックル)」と言い、DEPLOYMENTの「D」を取って通称「Dバックル」と呼ばれています。

●Dバックルの種類
Dバックルには、主にシングル式(片開きタイプ)とダブル式(観音開き、両開きタイプ)の2種類があり、バックルの折りたたみ方によって分けられています。シングル式はアーム部分の厚さが薄く、見た目がスマートです。一方のダブル式は、時計本体の真裏にバックルがくるため、着けたときのフィット感が優れています。
固定方法は、嵌合(かんごう)式とプッシュ式の2種類です。嵌合式は装着感が良く、見た目がすっきりしています。プッシュ式はプッシュボタンを押すとバックルが開くタイプで、利便性が高く、腕時計を小まめに着脱する人におすすめです。スポーツウォッチのDバックルは、外れにくくするため二重ロック式になっているものもあります。

Dバックルのメリット

腕時計の利便性を高めてくれるDバックル。ここでは、Dバックルを装着するメリットをご紹介します。

●腕時計の着脱が容易になる
革ベルトの腕時計を装着するときは、ベルト穴につく棒を通して固定します。装着感はしっかりしていますが、装着しにくいのが欠点です。
しかし、Dバックルを取り付ければ、金属ベルトの腕時計のように簡単に着脱ができます。腕時計を小まめに外す人にとっては、快適に感じられるでしょう。また、手が大きい人や不器用な人も、プッシュ式なら容易に装着できます。

●着脱時の落下を防止する
腕時計は、精密機械であるがゆえに衝撃や水に弱いタイプが多く、取り扱いには注意が必要です。また、本革ベルトも水に弱い素材です。そのため、着脱時に誤って床に落としたり水没させたりしてしまうと、時計本体と革ベルトの両方を傷めるおそれがあります。
しかし、Dバックルを取り付けるとベルトが輪状になるため、外したときに手首にぶら下がり、落下を防げます。大切な腕時計を衝撃や水などから守るのが、Dバックルの役割です。

●革ベルトの消耗を防げる
時計のパーツの中でも、ベルトは負荷がかかりやすく、傷みやすい部分です。特に、革ベルトは着脱するたびに尾錠とつく棒が擦れるため、ベルトの穴が広がったり傷んだりしやすいという欠点があります。
しかし、Dバックルを使うと、ベルトの長さを毎回調節する必要がなくなり、ベルトの摩耗を防いで寿命を延ばしてくれます。

Dバックルの取り付け方法と使い方

Dバックルの基本的な取り付け方法と使い方をお伝えします。商品によって取り付け方や使用方法が異なる場合もありますが、定番の流れを押さえておきましょう。

●Dバックルの取り付け方法
Dバックルは、バネ棒外しというアイテムを使うと簡単に取り付けられます。バネ棒外しは比較的安価に購入可能ですので、自分でベルト交換をしたい人は持っておくと良いでしょう。
革ベルトへの取り付けは一般的に以下の流れで行います。

(1)バネ棒外しを使って、革ベルトの尾錠を取り外す。
(2)同様に、バネ棒外しでDバックルの尾錠に付いているバネ棒を取り外す。
(3)革ベルトの尾錠が付いていた部分にDバックルを装着する。バネ棒を革ベルトに差し込んでから、Dバックルをはめ込むとスムーズに付けられる。
(4)反対側のベルトをDバックルの金具部分に通す。
(5)手首の太さに対してちょうど良い長さになるようにDバックルの位置を調節し、爪をベルト穴に入れて取り付け完了。

●Dバックルの使い方
(1)Dバックルを開いて手首を通す。
(2)ベルトを持ち、バックル部分を内側に折り込む。
(3)革ベルトを手首側に押し込んで金具を留める。このとき、カチッと音がしたら正しく留まっているサイン。ダブル式のDバックルは、もう片方も同じようにはめる。
(4)金具を留めると同時に革ベルトをループに通す。このとき、金具が完全にはまったあとにベルトをループに差し込むと、ベルトが大きく曲がって負荷がかかるので、ベルトを傷める原因になる。金具をロックする前に、ループに通すのがポイント。
(5)腕時計を外すときは、プッシュ式ならボタンを押すと開放される。嵌合式は、ベルトをループから外して軽く引っ張ると外れる。

Dバックルを付け替える際のポイント

Dバックルは簡単に取り付けられますが、付け替え時に注意することがいくつかあります。ここではDバックルを取り付ける際の主な注意点をお伝えします。

●尾錠とDバックルのサイズを合わせる
Dバックルを取り付けるときは、尾錠の幅を確認しておきましょう。一般的に、尾錠のサイズはベルトより2~4ミリ程度短いため、尾錠とDバックルの幅が合っていないと、取り付けられない場合があります。事前に尾錠の幅を測り、それに合ったDバックルを選びましょう。

●時計とDバックルの色合いを揃える
腕時計のケースとDバックルの色味が異なると、統一感のないアンバランスな印象を与えてしまいます。そのため、時計と色合いが合ったDバックルを選びましょう。また、同色を選んだつもりでも、ブランドや商品によって色味が若干異なることがあります。なるべく同じ色になるように、購入時に色味の確認をしましょう。

●ベルトと手首の間に少し隙間ができるよう長さを調整する
Dバックルは、手首にピッタリの長さに調整してしまうと、時計着用時に手首に負担がかかり、痛みが出る可能性があります。例えば、運動後やその日の体調によっては、筋肉や血管が広がって手首が太くなることがあります。そのため、Dバックルを取り付けるときは、ベルトと手首の間に小指が入る程度の隙間ができる長さに調節しましょう。

●Dバックルを付ける際に外した尾錠は保管しておく
Dバックルの取り付け時に外した尾錠は、捨てずに取っておきましょう。人によってはDバックルが肌に合わず、違和感を覚えたり、金属アレルギーを引き起こしたりする場合があります。また、ブランド純正の尾錠は高価なものが多く、Dバックルを外すときに元の尾錠がないと、新たに購入する必要が出てきて余計な出費が発生します。外した尾錠は、袋などに入れて大切に保管しておきましょう。

Dバックルで愛用品をいつまでも大切に

Dバックルは腕時計を簡単に装着できるようにし、落下や水没などのアクシデントを防いでくれる便利なアイテムです。時計のデザインはそのままに、革ベルトの寿命を延ばせるため、愛用品を少しでも長く使いたい人におすすめです。
Knotでは、腕時計のオプションパーツとしてDバックルを用意しています。お気に入りの腕時計とベルトが見つかったら、Dバックルもあわせてご検討ください。



こちらの記事に掲載されている価格は、2022年8月現在の情報です。
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