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アンティーク時計とは?職人の技術が詰まった、こだわりの逸品の魅力

20-02-27

時計愛好家の間で人気を博するアンティーク時計。時計職人の技術やこだわりが詰まったアンティーク時計には、現在生産されている腕時計とはひと味違った魅力があります。ただ、アンティーク時計というと、価格面だけでなく、扱い方についても難しいという印象を持たれがちなため、これまでは興味があっても手を出せないでいたという人もいるのではないでしょうか。そこでこの記事では、アンティーク時計の魅力や使用時のポイントなどについてご紹介します。

【目次】
1.アンティーク時計の魅力
2.アンティーク時計を使用するときのポイント
3.アンティーク時計好きにもおすすめの腕時計と合わせたいベルト
4.唯一無二というアンティーク時計の魅力

アンティーク時計の魅力

腕時計好きを惹きつけてやまない、アンティーク時計。その魅力はどこにあるのでしょうか。

アンティーク時計とは?

アンティーク時計の定義は時計好きの間でも意見が分かれています。ただし、多くの場合1960~70年代以前に生産された腕時計のことを「アンティーク時計」と呼ぶことが一般的です。そもそも「アンティーク」とは、100年以上前に作られた道具を指します。しかし、腕時計の歴史はまだ100年程度なので、アンティークというよりも、50~60年前に作られた腕時計は、「ヴィンテージ」に近いと言えるでしょう。ほとんどのアンティーク時計がゼンマイによって動く機械式時計であり、自分でリューズを巻き上げる「手巻き」タイプと、着用して腕を振ると自動でゼンマイが巻き上げられる「自動巻き」タイプの2種類があります。

アンティーク時計の魅力

アンティーク時計は数が少なく、流通量が限られています。そのため、ほかの人と腕時計が被りにくいというメリットがあります。アクセサリーを差別化できるので、自分の個性を表す道具として活躍するでしょう。その半面、アンティーク時計の中には時刻の精度が悪いものもあり、1日に数分遅れることも珍しくありません。そのため頻繁に時刻合わせが必要になる場合もありますが、逆にこの手間を楽しめれば愛用品になるでしょう。
また、アンティーク時計は作りがシンプルなので、故障しにくいという特徴があります。したがって、定期的にメンテナンスを行えば長期間使えるため、子供や孫などに遺品として受け継ぐこともできるでしょう。
時計職人の技術が詰まっているという点も大きな魅力です。アンティーク時計は職人が部品を一つ一つ組み上げて作っているので、同じモデルの腕時計でも若干趣が異なります。ほかにはない「一点もの」という魅力が、多くの腕時計好きを魅了する理由です。

アンティーク時計を使用するときのポイント

アンティーク時計は経年劣化により部品が摩耗している可能性があるので、取り扱う際には注意が必要です。ここでは、アンティーク時計を使用するときのポイントについてご紹介します。

定期的にオーバーホールを行う

アンティーク時計を購入したら、2~3年に一度はメーカーや腕時計の修理店に依頼してオーバーホール(分解点検)を行い、性能や故障の有無をチェックしてもらいましょう。故障部位が見つかった場合には、修理や部品交換を依頼します。不具合がなくても、一定期間ごとにオーバーホールをすると良いでしょう。隠れた故障を早期に発見できれば、アンティーク時計の寿命を延ばすことにもつながります。

強い衝撃を与えない

アンティーク時計には耐震装置が備わっていないモデルが多く、強い衝撃を与えると部品が壊れるおそれがあります。そのため、運動時など何らかの形で強い衝撃を受ける可能性のあるシーンでは、アンティーク時計を外すようにしましょう。

水濡れに注意する

アンティーク時計に限らず、防水機能が付いていない腕時計は基本的に水に濡れると故障します。また、防水性のあるアンティーク時計でも、経年劣化によって性能が落ちている場合は、想定された水濡れに耐えられず水没してしまうことがあります。そのため、雨の日に使用したり、水や汗が付着したまま放置したりするのは避けましょう。使用後は乾いた柔らかい布で、腕時計を拭き上げるようにお手入れすると部品の劣化を最低限に抑えられます。

磁気を発生させるものに近づけない

磁気はアンティーク時計の天敵です。したがって、磁気を発生させるスマホやPC、ゲーム機といった機器にはできる限り近づけないようにしましょう。アンティーク時計は、いくつもの部品が緻密に組み合わさってできているので、部品が磁化すると精度が落ちる可能性があります。万が一アンティーク時計が磁気を帯びてしまったときは、メーカーや修理店で「磁気抜き」を依頼しましょう。

アンティーク時計好きにもおすすめの腕時計と合わせたいベルト

Knotでは、アンティーク時計をモチーフにした腕時計を取り扱っています。その中から特におすすめの3商品と、一緒に合わせたいベルトをご紹介します。

●おすすめの腕時計
CC-39 クロノグラフ/19,000~20,000円
懐中時計をベースとした精悍なフェイスデザインが特徴の「CC-39 クロノグラフ」。ガビョウ型のプッシュボタンや風防のサファイアガラスは、細部に至るまでこだわり抜いたヴィンテージ感漂うデザインで、アンティーク時計好きな人も満足の逸品です。シルバーメタルのボディに白い文字盤が清潔感を醸し出すため、ビジネスシーンや就職活動でも活躍するでしょう。

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CS-36 スモールセコンド/14,000~15,000円
「CS-36 スモールセコンド」は、1940年代~60年代にかけて、腕時計のデザインが最美を極めた時代のトラディショナルなデザインを継承しています。ケースは直径36ミリメートル、厚さ6.5ミリメートルで、コンパクトながらも高い視認性を確保。ビジネスシーンはもちろん、冠婚葬祭などの改まった場でも上品さを演出する一助となります。

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SQ-32 スクエア/15,000~16,000円
クラシカルな中にも新しさを感じさせるデザインと、直径32ミリメートルというコンパクトなケースサイズに仕上げた「SQ-32 スクエア」。実用的なアラビックカウンターや金属アレルギーの人でも安心して使える316Lスチール製のケースなど、機能性も抜群です。日本人の腕を最も美しく見せるように設計されているため、ドレッシーな服装と一緒にパーティーシーンで使用するのがおすすめです。

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●合わせたいベルト
栃木レザー トラディショナル シェイプ ストラップ
「栃木レザー トラディショナル シェイプ ストラップ」は、時計ストラップ専門工房のベテランの職人たちによる逸品。栃木レザーを使用した正統派デザインは、カジュアルからフォーマルまで幅広い服装にマッチします。カラーバリエーションは、ブラック、ブラウン、ダークブラウン、ネイビー、レッド、オーク、ホワイト、オリーブ、オレンジの9色です。

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姫路セミグレインレザー ストラップ
鮮やかな色味と豊かな表情を併せ持つ「姫路レザー」を採用し、薄手で弾力性のある質感を実現した「姫路セミグレインレザー ストラップ」。しっとりと腕になじむ心地良い着け心地が魅力です。グリーン、ネイビー、レッド、オレンジ、ブラック、ホワイトの全6色展開となっています。

京都昇苑シルク くみひも
「京都昇苑シルク くみひも」は、独自の技術により「綾」と呼ばれるストライプのデザインを取り入れた、上品さと美しさを兼ね備えたベルトです。カラーバリエーションは、藍鼠(あいねず)、松葉、亜麻、瑠璃(るり)、褐(価値)、丁子(ちょうじ)、橡(つるばみ)の全7色です。

唯一無二というアンティーク時計の魅力

アンティーク時計には、時刻の精度が悪いものや、メンテナンスに手間がかかるタイプもたくさんあります。それでも、多くの腕時計ファンを惹きつけてやまないのは、アンティーク時計が腕時計職人の技術の粋を集めた、唯一無二の逸品だからです。大切に使い続ければ、親から子へ、遺品としてのこすこともできるでしょう。ぜひアンティーク時計を手に入れて、新しい腕時計の世界に触れてみませんか?



こちらの記事に掲載されている価格は、2022年8月現在の情報です。
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