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伝えたくなる時計の話

AT-40S オートマティック スポーツモデル

20-12-11

様々な時計を見て、触って、着けてきた時計ジャーナリストの渋谷康人さんにKnot初の機械式スポーツモデルAT-40Sを実際に体験いただきました。

【目次】
1.Knotが初めて作ったスポーツウォッチ
2.納得できるスポーツウォッチ
3.メイド・イン・ジャパンの上質な腕時計
4.Knotらしさ

AT-40S オートマティック スポーツモデル

ちょうどいいスポーツウォッチ、できました。
Knotが初めて作ったスポーツウォッチ
「AT-40S オートマティック スポーツモデル」
街歩きや、アウトドアでのキャンプや山歩き。川遊び、海遊びや水泳、サーフィン。挑戦したいと思っていたスポーツや趣味。そして旅。アクティブに活動する機会が増えると、アクティブに活動したいと思うと、ほしくなるのがスポーツウォッチ。

納得できるスポーツウォッチ

いま着けているクラシックなテイストでシンプルなデザインのスタンダードウォッチはお気に入りの逸品。自分のファッションにはピッタリだし、毎日の仕事や週末の外出には、これで充分満足している。そしてときどき、季節やその時の気分、服に合わせてストラップを交換しながら楽しんでいる。
でもアクティブに行動するとき、特にアウトドアに出かけるようなときは正直なところ「これで大丈夫かな」「壊れてしまったらいやだな」と、ちょっと心配になる。

たしかに、スタンダードウォッチはタウンユースを前提に作られているものだから、アウトドアのようなアクティブな使い方をするにはちょっと無理がある。そんなときはやっぱり、安心してどこにでも着けていける、ケースがより頑丈で、防水性もしっかりと確保されたスポーツウォッチがいい。
ところが、そう思って自分の好みにあったスポーツウォッチを探してみると、なかなか満足&納得できるものが見つからない。そんな人は意外に多いのでは。
スポーツウォッチとスタンダードウォッチの違い、それもスペック上のもっとも大きな違いは、防水性の高さ。つまり、着けたままで水仕事や水上スポーツをしても時計の内部に水が浸入して壊れる心配がないことだ。
水仕事やスポーツにも耐えられる充分な防水性を備えたスポーツウォッチが登場したのは、今から半世紀ほど前の、1960年代後半から70年代になってから。技術的には時計ケースの構造がスクリューバック式、つまり裏ぶたがねじ込み式になり、さらに最も内部に水が浸入しやすいリュウズとリュウズパイプの両方にねじが切られ、動かさないときはしっかりとロック(固定)できるねじ込み式リュウズ(ネジロック式リュウズ)が採用されてからのこと。

現在、一般的なスタンダードウォッチも、多くがスクリューバック式のケースを採用している。だがその防水性能は2〜3気圧防水、メートル表示では20〜30m防水程度が普通。して、より高い防水性が求められるスポーツウォッチでは、スクリューバック式ケースに加え、ねじ込み式リュウズを採用したものが多い。今回ご紹介するAT-40S オートマティック スポーツモデルにも、もちろんこの2つの構造が採用されている。
ただそれでも、一般なスポーツウォッチでは、その防水性は10気圧防水、メートル表示では100m防水程度。正直なところこのスペックでは、水遊びや水泳、サーフィンやスキンダイビング(素潜り)など水上スポーツをするなど、アウトドアでハードに使う場合にはいささか不安が残る。

ただ、著名な時計ブランドのスポーツウォッチで、これ以上の防水性を求めようとすると、潜水用の本格ダイバーズ(ウォッチ)を選ぶしかない。
こうした本格ダイバーズは、日々着けて愛用しているスタンダードウォッチと比べてみると、ケースが大き過ぎて厚過ぎて、腕元での存在感があり過ぎる。スポーツテイストが強すぎるから、着けるシーンも限られてしまう。それに価格もかなり高い。
スポーツウォッチはほしいけれど、これではあまりに「押し」が強すぎて「自分が主役になれない」気がする。それに値段も高過ぎる。正直、ここまで腕時計にお金をかけたくない。お気に入りのスタンダードウォッチのように控えめなサイズで上品。落ち着きがあって飽きの来ないデザインで、納得できる価格のスポーツウォッチはどこかにないだろうか。
スポーツウォッチが欲しくなって、自分に合うスポーツウォッチをいろいろ探してみて、最終的にこんな気持ちになった人は意外に多いはず。特にKnotの腕時計をこれまで愛用してこられた人は、そう思うのではないだろうか。

メイド・イン・ジャパンの上質な腕時計

創業以来、時計の本質を追求し、メイド・イン・ジャパンの上質な腕時計を良心的な価格で実現してきたKnot。
この秋から発売が始まった「AT-40S オートマティック スポーツモデル」は、日本のモノ作りへのこだわりと魅力的な価格を両立させ、日本の時計界に革命を起こしたこのブランドが、こうした声に応えて開発した、ブランド初の本格スポーツウォッチ。
アウトドアはもちろん、水上スポーツでも安心して使えるしっかりした防水性を備えた、サイズもデザインも価格も「ちょうどいい」本格スポーツウォッチだ。

ケースサイズは「ちょうどいい」直径40mm。ケースの厚みもスポーツウォッチとしてはとても薄い、スタンダードウォッチと変わらない11mm。

だから着け心地も軽快。ケースのデザインもスタンダードなものなので、メッシュのブレスレットを合わせれば、スーツに合わせるデイリーウォッチとして使うのにもぴったり。カジュアルなスタイルが日常の人は、まずこのスポーツモデルをデイリーウォッチとして楽しんではどうだろう。

そして、その中で時を刻むのは、Knotの最高峰モデルである、こだわりのオートマティックモデル「AT-38」と同じ、日本製のハイビート機械式ムーブメント。
しかもスポーツウォッチながら、ケースがシースルーバック仕様なので、腕から外してケースを裏返せば、その姿をいつでも目で楽しむことができる。
そしてケースの仕上げにもAT-38と同じ、国内最高峰機械式時計のケースを製作する林精器製造による熟練職人のザラツ研磨を採用し「AT-38」と変わらぬ美しい輝きを実現。

それでいてこの時計は、本格スポーツウォッチとしても充分以上の優れた防水性を備えている。

Knotらしさ

前にも述べたように、スポーツウォッチの多くは10気圧防水が一般的。だが、このモデルはKnotで初めてネジロック式のリューズ&リュウズガードを採用。しかも、本格ダイバーズウォッチに匹敵する20気圧防水という高い防水性を実現している。だからアウトドアはもちろん、釣りや水泳、サーフィンのような水辺のスポーツシーンでも安心して着けられる。

さらに、文字盤を取り巻くベゼルに刻まれた、アラビア数字を一部に使っさらに、文字盤を取り巻くベゼルに刻まれた、アラビア数字を一部に使った60秒トラックがスポーツモデルであることをさりげなく主張する。

そして、日々この時計を実際に着けてみてわかる大きな魅力が視認性の高さ、つまり時間の読みやすさ。針もインデックスも適度な太さ、大きさで、その上には日本が世界に誇る根本特殊化学が開発した最先端の蓄光塗料「N夜光®」が塗布されている。だから、どんな時でも確実に現在時刻が読み取れる。

もちろんKnotだからメイド・イン・ジャパンの高品質。しかも時計本体は税抜で6万5000円、例えばステンレスリンクベルトと合わせても税抜で7万円というリアルプライス。
だから無理せず買えて、いつでもどこでも安心して着けていける。
シンプルで控えめで落ち着いたデザイン。でもスポーティでハイスペック。しかも着けやすいサイズの機械式スポーツウォッチは、時計界のどこを探しても見当たらない。日々着けるたびにそう思う。
これはKnotらしい、これまでなかった、ふつうの人のライフスタイルに「ちょうどいい」新しいスポーツウォッチだ。

渋谷ヤスヒト/オフィス・ノマド代表

時計ジャーナリスト、モノ評論家、編集者。早稲田大学法学部卒業後、徳間書店に入社。文芸編集者、「グッズプレス」と時計専門誌「世界の本格腕時計」の副編集長、「エスクァイア日本版」契約編集者を経て独立。1995年から現在まで25年以上もスイス2大時計フェア、国内外の時計イベントやファクトリーの取材を続けている。インタビュー記事や、家電やデジタル機器、カメラ、文房具など、時計以外記事の取材執筆も多数。



こちらの記事に掲載されている価格は、2022年8月現在の情報です。
最新情報は Maker's Watch Knot 公式サイト をご覧ください。