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伝えたくなる時計の話

【メカニカル オープンハート対談企画】服飾ジャーナリスト山本晃弘氏 × Knot遠藤弘満

20-12-23

Knotが新しく発表した、自動巻き機械式時計「メカニカルオープンハート」。
今の時代にぴったりな“ちょうどよさ”を備えたこのモデルのこだわりや魅力を
服飾ジャーナリストの山本晃弘さんが、Knot代表の遠藤弘満へのインタビューを通して探ります。

機能性とデザイン、価格を兼ね備えた、ありそうでなかった機械式時計

山本 新作の「メカニカルオープンハート」、デザインもいいし価格もほどよい。初めて機械式時計を使う方にはもちろん、もっと気軽に機械式時計を使いたいと思っていた方にとっても、まさにぴったりなモデルですね!

遠藤 エントリー価格の機械式時計は、ずっとラインナップに加えたいと思っていたモデルです。機械式時計の基本的スペックをしっかり備えていて、精密すぎず、高価すぎず、という“ちょうどよさ”を目指して、構想から1年半をかけました。

山本 今回のモデルに搭載された6振動のムーブメントは、8振動のハイビートに比べると精度では劣るものの、機械のトラブルも少なく、比較的メンテナンスも容易です。文字盤を覆う風防にはきっちりとサファイアガラスが使われているので、キズも付きにくい。そして5気圧の日常防水。さらに、言わずもがなの日本製。このクオリティーで3万円以下とは、さすがです!

遠藤 ありがとうございます。

山本 オープンハートの魅力は、なんといってもその佇まいですよね。文字盤の一部がスケルトンになっているオープンハートのデザインは、スイスの高級機械式時計でも人気が高い。ムーブメントが動く様子が見えて、サプライズがあります。デザインのよさはもちろん、時を刻むという時計ならではの存在感があって愛着が芽生えるし、所有する楽しみがあるのもいいですね。

遠藤 機械式時計好きの男性はもちろんですが、ファッション性が高いので女性にもぴったりだと思います。

山本 厚さが11.3mm、直径38mmのサイズ感はユニセックスで使えてほどよいですよね。ムーブメントがすべて透けて見えるスケルトンの腕時計は押し出しが強すぎてビジネスシーンには使いづらいものですが、一部だけが透けているオープンハートなら、ONでもOFFでもシーンを選ぶことなく活躍する7days ウォッチといっていいでしょう。ストラップを付け替えることができるという、Knotの特徴が活きる時計だと思いました。

遠藤 幅広いシーンで使えるよう、文字盤の色は白と黒、ネイビー、チャコールグレーと色数を絞ったラインナップ展開にしました。目盛りは、バーインデックスとローマ数字の2種類を用意しています。

山本 使いやすくスタンダードなバーインデックスと、時を刻むロマンを感じさせるローマ数字。好みで選べるところがいいですね。

遠藤 機械式ムーブメントは針を回す力がクォーツより強いので、針を長くできるんです。その分、フェイス全体のデザイン性も上がりました。

山本 立体的で上品なリーフ針のデザインが、クラシカルな佇まいにぴったりですね。

遠藤 針はダイヤカットにすることで高級感がアップし、カットされた部分が光を反射するコントラストで視認性を上げています。

山本 私が便利だなと思ったのは、パワーリザーブインジケーターがあること。突然止まったりしないのかなと心配する機械式時計の初心者にとっては、駆動の残り時間が表示されるから安心ですよね。レトログラードに動くパワーリザーブの針が、クラシカルな雰囲気もあってかっこいい。

遠藤 ぜんまいをフルに巻き上げた状態で、40時間駆動します。

山本 それだけの駆動時間があれば、7days ウォッチとして毎日使っている限り、夜間着けずに置いていても止まってしまうことはありません。何から何まで、遠藤さんが目指した“ちょうどよさ”という言葉が本当にしっくりくるモデルですね。

普通にいいものを、ちょうどいい価格で。今の時代に求められる腕時計を目指して

山本 それにしても、これだけの性能を備えながらこの価格に抑えるなんて、すごく大変だったでしょう?

遠藤 このモデルで目指したのは、普通にいいものを普通にいい価格で提供することです。世の中、高くていいものはいくらでもありますが、それを手の届く価格にすることが難しい。

山本 日本製で、カスタマイズできて、手頃な価格。最初にKnotに出会ったときの驚きが、改めてこの時計には詰まっていると思いました。今回はそこに機械式というのが追加されるわけだから、さらに驚きです。それぞれの特徴ひとつだけであれば似たものもありますが、これらをすべて備えているのはKnotだからこそ成せることですよね。

遠藤 ありがとうございます。手前味噌ですが、このクオリティーは時計メーカとしての実績を持ち合わせていないと絶対に真似できないと自負しています。

山本 アンダー3万円の腕時計のなかで、最高クラスのコストパフォーマンスだと思います。この価格で日本製の機械式時計となると、ムーブメントを作っているのはあそこのメーカーかな? と思いますが、それはどうなんですか?

遠藤 それは私の口からは絶対に言えません(笑)

山本 なるほど、では想像に留めておきますが、もし私が思い浮かべているメーカーだとすると、これはいろんな意味ですごいことだと思います!

遠藤 ご想像にお任せします(笑)

遠藤 アンダー3万円だとギフトにもぴったりな価格です。ギフトにちょうどいい価格というのも、この時計で実現したかったことでした。

山本 時を刻む時計をギフトとして贈りたいという人は多いと思いますが、そういうときに機械式時計を選択肢に入れることができるのは、消費者にとってありがたいことなはず。そういえば、私の娘もボーイフレンドへのプレゼントに腕時計を探していたなぁ。この新しいモデルをススメてみますね。

遠藤 コロナ禍の現在、生活様式や価値観がどんどんアップデートされています。いろいろなものが削ぎ落とされていく中で、残るものもある。これからはトゥーマッチなものではなく、ちょうどいいものが残るのではないかと思います。そのステージで新しいアナログウォッチの価値観が見直されるといいですし、この時計がその先駆けになればうれしいですね。

山本 個人的には、先行きが見えない状況の今こそ、相棒のように私たちに寄り添ってくれる機械式時計が、これまで以上に多くの人を惹きつけるのではないかと思います。一年先どころか、少し先のことすら見通せない時代ですが、だからこそ1秒1秒を着実に積み重ねていくしかない。そんなときに手元で時を刻むオープンハートの腕時計を眺めていると、元気づけられるような気がします。

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写真・植田翔  文・宮尾仁美