Knot のAuto Charge時計の特徴と魅力 ― Knot SUSTINOシリーズ 第二弾 ―
22-11-15
クォーツなのに電池交換がいらない?Auto Chargeって何?
Auto Chargeは、良いとこ取りの次世代腕時計!
電池を使わないAuto Chargeは、どのくらい動き続けるの?
この時計は冬眠する??
最後に、今回の新モデルの仕様、デザインについて
クォーツなのに電池交換がいらない?Auto Chargeって何?
一見すると普通のカレンダー付の3針(時針、分針、秒針)モデル。でも中身が大違い。EPSONが開発したとってもエコなムーブメント(駆動体)を搭載しています。
一般的なクォーツ時計は、ボタン型の酸化銀電池を使って動きます。電池が切れると止まるため、定期的な電池交換が必要です。精度は、1か月で±20秒と非常に高く、水晶が一定の振動をする性質を利用していることからクォ―ツ(水晶)時計と呼ばれています。
電池が不要な時計といえば、時計の原型でもある機械式時計(メカニカルウォッチ)が挙げられます。その中でも人気のあるオートマチックの機械式時計は、時計を振るか、腕に着けて生活することでローター(回転錘)が回転し、それがゼンマイを巻き上げ、巻きあがったゼンマイが解ける力を利用して時計を動かします。放置しておくとだいたい2~3日間で止まってしまい、また時計の精度は、1日で数十秒の遅れや進みが発生します。(そのアナログなところが大きな魅力でもあるのですが。)
Auto Chargeは、良いとこ取りの次世代腕時計
オートチャージは、オートマチック機械式時計と同じように、時計を付けて生活したり、手に持って振ったりすることで、ローターが回転します。機械式との違いは、ゼンマイがなく、ローターの回転で充電をすること。その蓄えた電気を使ってクォーツで制御しながら動かすため、精度が高いのです。
簡単に言うと、「自分の動きで発電する、電池交換が不要なクォーツウオッチ」という事になります。すごい技術ですよね。
電池の廃棄もなく、正確で長く使える、サステナブルでエコフレンドリーな時計です。
電池を使わないAuto Chargeは、どのくらい動き続けるの?
パワーリザーブ・インジケータ―が付いているため、あとどのくらい動き続けるかの目安が分かり、とても便利。でも、どこにインジケーターが付いているのか?パッと見では分かりません。
2時位置のボタンを押すと、秒針がインジケーターに早変わり。秒針が一瞬止まり、その後インジケーターとしてチチチチチ。。。と再び動き出します。押した地点から30秒経過したところで止まると、最大の180日間は動きます、ということ。20秒後に止まればあと30日、10秒後で7日、5秒後で2日間です。5秒後のところで止まったら、ちょっと焦って時計を振って充電してくださいね!秒針が12時位置(ゼロ秒)に行ったときにボタンを押すと、経過時間がわかりやすいですね。
この時計は冬眠する??
この時計を使わずに放っておいたらどうなるでしょうか。
フル充電のままで使わずに置いておくと、そのまま30日間は動き続けます。30日経った時点で、この時計は「持ち主は、もうしばらく使わずに放っておく可能性があるな」と判断し、じゃ、動くだけ電気がもったいないので寝てしまおうと、余力を残したまま自動で止まってくれます(オートスリープ)。とってもエコで賢い。
では、どうやって起こすか?簡単です。数回振ってあげると、すぐに眠りから覚めて動き始めます(クイックスタート)。しっかりと使い始める時には、クイックスタートで起こした後に、しっかりと振って充電をし、時刻を合わせてお使いください。ただし、使わずに30日経ったあと、オートスリープに入った時点から更に180日間のみクイックスタートは有効なので、1年間使わずに放っておくと、クイックスタートも効かなくなる可能性があります。その場合はしっかりと振って、ゼロから充電して動かしてください。
少し余談になりますが、電池交換が不要な時計といえば、ソーラー駆動のクォ―ツもとても便利です。Knotでも魅力的なラインアップを揃えています。
光を集めて電気に変えて蓄電し、そのエネルギーで時計を動かす機構です。きわめて「電気的な時計」で大量生産に向きます。Auto Chargeが自分の力でローターを回す「機械的でエモーショナルな技術」を含んでいるのとは対照的ですね。
ソーラー時計は、常に光に当たる使い方をしていれば、動き続けるのが凄いところ。ただ、長い間使わずに机の中など光の当たらないところに置いておくと、モデルにより異なりますが、半年ほどで止まってしまいます。Auto Chargeのようにオートスリープ機構はついていないので、完全に止まってしまった場合は、強い光を長時間当てないと動き出しません。Auto Chargeのクイックスタートはとても便利なのです。
最後に、今回の新モデルの仕様、デザインについて
Knotに馴染みのある方にとって、Knotの印象はミニマルでスマートなデザインではないでしょうか。今回のAuto Chargeは、比較的がっしりとしたデザインです。ダイバー的な剛性のあるケースで、20気圧防水(20ATM)。ベゼルもダイバー同様に、回す時にクリック感がある逆回転防止ベゼル。左方向にしか回りません。ベゼルの▽印を分針に合わせておくと、その後の経過時間がベゼルの目盛りで分かります。
Knotですからもちろんサファイアガラス。ちょっとやそっとでは傷つきません。
針の形状を太い長方形にして多くの蓄光を塗ってありますので、暗い場所、水中でも時間が見えやすい。よく見ると長方形の時分針の先には細い針が付いています。この工夫によって、正確な時刻が分かりやすくなっています。
全体的には、余計な装飾はせず、どなたにも着けていただけるベーシックなデザインです。Knotが2021年に発売した防水ストラップ(SWP-18シリーズ)と合わせれば、水泳やサーフィンもOKで、尚且つエレガント。ちょっとカジュアルに日本製のSHINDOナイロンや、シリコンストラップを付ければとてもスポーティ。オフィスや、街歩きなどには、栃木レザーや姫路レザーなどで、スタイリッシュに。
Knotならできる「あなただけの組合せ」を発見して、リストファッションをお楽しみください。
こちらの記事に掲載されている価格は、2022年8月現在の情報です。
最新情報は Maker's Watch Knot 公式サイト をご覧ください。